最近フリーランスがageられている事が多いので、公平性を考えて主にキャリアの面での会社員エンジニアの良い所を話す。
結論
- 会社員だとエンジニアの中でジョブチェンジが比較的容易い
- 会社員だと異なる分野のエンジニアになっても、基本的に給与は下がらない
- 次に目指すべきエンジニアになるための、実績になる仕事ができる
- フリーランスだと、得意な分野への仕事が多くなりがち
会社員だとエンジニアの中でジョブチェンジが比較的容易い
日本は総合職文化が根強く、アメリカ等のようなジュブ型雇用ではない。手を上げればいろいろな業務をやらせてもらえる環境にある。エンジニアの数は少ない企業であれば、バックエンドエンジニアだった人が次の日からモバイルアプリエンジニアになっていたという話はたくさんある。日本はボトムアップな環境なので、やる気と素養さえあれば会社の中でジョブチェンジする事は難しくない。
会社員だと異なる分野のエンジニアになっても、基本的に給与は下がらない
これは様々な会社のケースがあるので、 一概には言えない。俺は例外だったぞ人がいたら教えて下さい。会社員だと異なる分野エンジニアになっても、よほどパフォーマンスが下がりでもしない限り給与が下がる事は少ない。フリーランスであれば、スキル・経験がモノを言うので、「この分野で実績はないですけど、前と同じ報酬をください」なんて事は普通は通らない。
日本は実力主義になろうとしているが、やはり村社会的な部分があって、過程を大事にする風潮はあるし、社員(仲間)がチャレンジするという事であれば比較的に背中を押してくれる文化である事は間違いない。
金銭的リスクを取ることなく、エンジニアとして新しい挑戦ができるのは会社員エンジニアの良い部分ではないか?
次に目指すべきエンジニアになるための、実績になる仕事ができる
当然エンジニアの中でジョブチェンジしたのであれば、新しい仕事をやることになる。ここではバックエンドエンジニアからモバイルアプリエンジニアになった場合を考える。
今まで簡単なサンプルアプリはビルドした事はあるが、ストアにリリースして多くのユーザーに使ってもらった事がない。モバイルアプリチームに入り、世の中でもそれなりに知名度のあるアプリの開発に携わり、一年もすると自分の力で作った機能がリリースされている。いくらモバイルアプリの経験がないとはいえ、バックエンドエンジニアとしてそれなりに活躍していれば、エンジニアのしての素養は十分で、一年も経つと大体モバイルアプリケーションフレームワークについて理解が深まってくる。すると自分の経歴の中にモバイルアプリエンジニアとしての実績が追加されて、今後転職活動やフリーランスになる際も勝負できるようになる。
このように、会社員エンジニアは新しい分野で実績を作りやすく、次の転職やフリーランスになる上での利点がある。
フリーランスだと、得意な分野に偏りがち
これも主語が大きいので、例外はあるだろう。しかし、フリーランスは仕事を選ぶ上で一番得意な事をアピールするはずだ。例えばLaravelのエンジニアとしての経験が豊富であれば、Laravelの仕事を探すだろう。すると、どうしてもスキルの切り売りをする事を選択せざるを得ない。今まで死ぬほど作ったであろうコントローラーをまた何度も作るはめになるし、学びも段々減ってくるようになる。
派生系の技術であれば、フリーランスでも追従する事は可能だと思うが、流石に大きく分野が変わると難しい。フリーランスはスペシャリストである事を求められるし、得意ではないけどやる気があるのでやらせて下さいはなかなか通らない。
まとめ
日本は総合職採用だと批判される事も多いが、これは自分次第でいろいろな挑戦ができると捉える事もできる。私も今iOSエンジニアから機械学習・データエンジニアにジョブチェンジしていて、金銭的リスクなどを取らずに、新しい挑戦ができている。エンジニアはフリーランスも会社員も両方使い分ける事ができる良い職なので、時と場合によって自分に合ったほうを選択していくと良い。以上、会社員エンジニアの良い所でした。